石塀工事を一例に、原石から施工完了までの製作概要をご紹介します。
原石搬入
原石を工場へ搬入します。
加工
大口径切断機により、必要な大きさにスライスします。
部品加工
寸法どおりにカットし、ステンレスの棒を通す穴を貫通させました。次は曲面を加工します。
型板に合わせ下書きをします。
グラインダーで曲面加工をしていきます。
同じ部品を必要な数だけ作ります。熟練の技術で全て型どおりの曲面に仕上がっています。
ほかの部品も必要な数だけカットし加工します。
こちらの曲面も、手作業ながら全て同じに加工されています。
施工
既存塀石(大谷石)
上には同じく大谷石でできた笠石と飾り石がありましたが、撤去した後の様子です。
既存塀石の様子です。
仮置きをしていきます。
高さと水平を均一にするために糸を張って調整します。
慎重に部材を組み立てていきます。
水平と角度をしっかり確認しながら作業します。
ステンレスの棒をはさむための切り込みを入れます。
位置と角度を十分に確認しながら作業します。
大谷石は御影石にくらべやわらかいのでドリルで穴をあけ、既存石と一体になるように接着します。
セメンを詰めます。
ステンレスの棒を入れて補強します。
部材を組み立ててめちをセメントで埋めていきます。
完成
完成しました。
継ぎ目は竜山石の色目をいかした配置にしています。
既存の大谷石ともとても相性がよく自然な仕上がりです。